なかでも、最近その有効性に注目が高まっているのが、花粉症です。なぜ、シソが花粉症の改善に働くのか。その鍵はTNF(腫瘍壊死因子)という免疫物質が握っています。TNFは白血球が作り出す生理活性物質で、体内に侵入した異物(細菌やウイルスなど)を攻撃して駆逐する免疫の精鋭部隊の一つ。生体防御反応には不可欠の免疫物質です。
しかし、そのたいせつなTNFも、なんらかの理由で白血球の活性が強くなりすぎると過剰に生産されて、厄介なことになります。
ほかの炎症性の白血球を活性化させる、アレルギーの原因となるIgE抗体をふやす、あるいは血管内の内皮細胞や上皮細胞を傷つけるといった暴走を繰り返し、粘膜組織を中心に激しい炎症を引き起こします。
シソには、このTNFの過剰産生をおさえる働きがあるのです。
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