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健康生活だより
 
第6号
「シソ」について紹介いたします。

「シソ」のパワー


シソは漢字で「紫蘇」と書きます。つまり、人を蘇生させる紫色の植物という意味です。その名のとおり、紫蘇は昔から漢方生薬や民間薬として広く活用されてきました。特に殺菌、解熱、解毒作用にすぐれ、また、中医学ではカゼや気管支炎、ぜん息の処方薬にもシソが使われています。
このようなシソの健康効果は、近年では科学的にも次々と解明、実証されています。
シソの主成分は、脂質や糖質、ビタミン、ミネラルです。最近は、これに加えてフラボノイド、ステロイド、フェニルプロバノイドなど、生体の機能を高めたり調節してくれるさまざまな生理活性物質も豊富に含んでいることがわかってきました。
「ゆびほか」 2005年3月号より抜粋
 
鍵は「TNF(腫瘍壊死因子)」
 

なかでも、最近その有効性に注目が高まっているのが、花粉症です。なぜ、シソが花粉症の改善に働くのか。その鍵はTNF(腫瘍壊死因子)という免疫物質が握っています。TNFは白血球が作り出す生理活性物質で、体内に侵入した異物(細菌やウイルスなど)を攻撃して駆逐する免疫の精鋭部隊の一つ。生体防御反応には不可欠の免疫物質です。
しかし、そのたいせつなTNFも、なんらかの理由で白血球の活性が強くなりすぎると過剰に生産されて、厄介なことになります。 ほかの炎症性の白血球を活性化させる、アレルギーの原因となるIgE抗体をふやす、あるいは血管内の内皮細胞や上皮細胞を傷つけるといった暴走を繰り返し、粘膜組織を中心に激しい炎症を引き起こします。
シソには、このTNFの過剰産生をおさえる働きがあるのです。

「ゆびほか」 2005年3月号より抜粋
 
ほどよいTNF抑制効果
 

実は、有名なステロイド剤もこの作用を特化したものなのです。
ただ、ステロイド剤はTNFの産生をおさえすぎて、逆に思わぬ弊害や副作用を引き起こしてしまいます。
そこで「副作用のないステロイド剤」として高い評価を集めているのがシソなのです。
ここに、健康生活研究所が行った興味深い実験報告があります。
ステロイド剤とシソのTNF産生抑制作用を調べて比較したものですが、それによればステロイド剤の抑制率が99%に対して、シソのそれは54%でした。
数字だけ見れば、ステロイド剤のほうが大きく上回っていますが、前記したように、これは必ずしもよいことではありません。
忘れてはならないのは、TNFはなくてはならないたいせつな物質であること。ふえすぎてもへりすぎても体によくないので、
その点、シソの54%という抑制作用は、生体にとって好ましいレベルといえます。過ぎたるでも及ばざるでもない、まさに「ほどよい」状態にTNFの産生をコントロールしてくれるわけです。
シソは自然の食品で副作用もないので、このすぐれた働きを、安心して花粉症などアレルギー性症状の改善に役立てることができます。

シソ
 
「ゆびほか」 2005年3月号より抜粋
 
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昔から優れた食材として用いられてきたシソを、毎日の食事に摂り入れてみてはいかがでしょうか。
 

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