【相談事例7】ローン残債が査定価格を上回る場合

残債が1,500万円あり売却できずに困っています……(50代男性)

家族構成は、父(90才)・母(90才)・兄(62才)・私(58才)です。

30年程前に父・兄が共同名義で実家を新築し、父・母・兄は同居しています。

父・母・兄が、共同で住宅ローンを支払っていますが、返済が困難になっています。

そんな中、父が余命宣告を受けてしまいました。
自宅を売却するにも、査定価格が1,000万円です。

住宅ローンの残債は1,500万円あり、売却できずに困っています。何か方法はないでしょうか?

当センターからのご提案

今回の相談は、「任意売却」と「相続放棄」の2つの組み合わせが必要な案件でした。

「任意売却」
今回の様に、査定価格1,000万円、住宅ローン残高1,500万円の場合、500万円の自己資金を準備が出来ないと売却が出来ません。自己資金の準備が出来なかったので、このケースでは「任意売却」を選択しました。
任意売却については、下記リンクでご確認下さい。
任意売却についてはこちら↓↓

住宅ローン相談

住宅ローンが返せないとどうなる? 「念願のマイホームを手に入れたのに、住宅ローンの支払いがキツい……」 「収入減で家計が苦しく、住宅ローンの支払いが遅れている……」 …

「相続放棄」
まず、相続は現金などのプラスの財産だけでなく、マイナスの財産である借金も相続します。相談者様がお父様の相続をしてしまうと、住宅ローンの借金も相続してしまいます。

借金相続には注意点があり、借金1,500万円をお母様、お兄様、相談者様で500万円ずつ相続するわけではなく、借金1,500万円を支払う義務を、相続人それぞれが相続することになります。

今回のケースでは、お母様も高齢だったため、お母様の相続についても考慮しなければいけませんでした。
そこで、お母様・相談者様には相続放棄をしてもらい、お兄様だけが相続した後、任意売却で自宅を売却するご提案をしました。


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