火災保険料値上げへ
2021年1月1日から火災保険料の改定があり、火災保険料が原則値上がりします。
地域や建物構造次第では値下がりする場合もあるようですが、昨今の台風や大雨による河川氾濫により、値上がりするケースの方が多そうです。
某大手損害保険会社の全国平均改定率では、火災保険料が29%も増加するケースもあれば、省令耐火住宅の場合は△60%値下がりする場合もあるようです。
地域はある程度仕方ないとしても、建物の構造・築年数次第でも大きな影響を受けそうです。
先日、熊本市の築30年程度の中古戸建の火災保険の見積もりをとったのですが、10年契約で68万円だったのが、2021年1月以降は108万円となっていて驚きました。約58%増加です。
合志市の築10年の省令耐火住宅では、35万円でしたので、建物の構造・築年数でも保険料が大きく変わってきます。
多くの住宅購入者は住宅ローンを使います。
買主様目線から見ると、銀行から住宅ローンを借りている期間は、火災保険に加入することが条件となっています。
熊本市の築30年の例であれば、
購入~10年間 108万円
11年目~20年目 108万円
21年目~30年目 108万円
31年目~35年目 54万円
合計378万円
となります。
合志市の築10年の例であれば、
購入~10年間 35万円
11年目~20年目 35万円
21年目~30年目 35万円
31年目~35年目 17万円
合計122万円
となります。
数年前までの火災保険は、35年契約で70万円位のことが多かったですが、今後は負担が3倍以上になる家も出てきます。
ここまで差が出ると今後、不動産の成約価格に影響も出そうですし、空家にしておいても火災保険の負担が大きくなるのでご注意下さい。